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■雷とは?  

  • 雷は、大気中で大量の正負の電荷分離が起こり、放電する現象です。
  • 大気中に上昇気流が発生すると、雲の中の水分などが相互作用し、雲の上方にプラス、下方にマイナスの電荷が分かれてたまっていきます。雲の発達に伴い、その電荷が互いに多くなり、電荷はそのままの状態では存在できなくなり、プラス電荷とマイナス電荷が引き合い空中放電(ショート)がおこります。 これが雷です。
  • 雷が発生するとき、一瞬にしてエネルギーの放出がおこるため、激しい閃光(稲妻)と音(雷鳴)を伴います。雲の中で発生するものが雲間放電で、雲と地上の間に発生するものがいわゆる落雷です。

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■雷の発生場所  

  • 世界中では、毎日約50、000個の雷が発生しているといわれています。これらの雷は夏季雷が大半です。また、大まかに見ると東南アジア、中央アフリカ、 中米から南米北部の緯度30度(南北)の地域に集中しています。冬季雷は、世界中でも我が国の日本海沿岸とノルウェーなどの大西洋沿岸に多く発生しています。

■雷の発生頻度  

  • 年間雷雨日数の地域分布を示した地図がIKLマップ(Isokeraunic Level Map)です。わが国の多雷地域は北陸地方、北関東の山地、近畿地方の鈴鹿山脈を中心とした地域および日田盆地を中心とした北九州地域などです。(気象庁1968年発表の昭和29から38年度10年平均)

■雷害の現状と要因  

  • 国内での落雷による被害額は年間1000億円に上っています。物的被害が最も多かったのが「工場」の約343億円、次いで「一般住宅」の約126億円、「オフィス」の約30億円。直接的な被害だけで総額630億円を超えているとのこと(2007年気象庁発表)。ただしこれはあくまで施設や機器の破損など一次被害額であり、それに伴う通信の途絶や事業の停滞などの二次被害を加えると被害総額は莫大なものになります。
  • その最も大きな要因は高度情報通信技術(ICT)社会の進展。我々の生活はもはや、コンピュータ制御やインターネットなどの通信環境なくしては成り立たちません。逆に言えば、電気・通信のインフラに関わる全ての自治体や企業において、その維持・保全を脅かしているのが落雷であるといえます。

■落雷対策の必要性  

  • 雷は、気象情報、雷鳴・稲光りなどの兆候から危険をある程度察知することができますが、雷がいつどこに落ちるかを事前に予測するのはまず不可能です。落雷を避ける事前対策は取りづらい自然現象であることから、落雷した際の被害を最小限に留めるための対策が重要となります。
  • ICT社会の現代では、落雷によって当該施設の破損など一次被害だけでなく情報通信の途絶、コンピュータ制御機器の不能などにより甚大な二次的・三次的損害が生じる恐れがあります。したがって、雷害対策は現代の社会的な重要課題のひとつとして急務となっています。
  • 雷害対策は決して難しいものではありません。ただし、基礎となる電磁気学に精通した上での現場施工が必要条件となります。それぞれの現場の自然環境や地理的条件、内・外雷対策の現状などを実地調査し、その結果を踏まえたうえで対策を検討する必要があります。
  • 環境の違いによって取るべき対策も異なります。対策理論は同じでも、現場ではセオリーどおりに行かないこともあり、机上の理論では対策・施工は不可能です。従来の施設での雷による被害の要因の多くは施工不良。電磁気学に基づいて現場全体のシステムをよく検討した対策を取るべきで、部分的な対策は無意味といえます。

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